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「人から国に」「国から人に」送金する場合の為替取引 ー「為替」とは何か?(2)

為替とは何か」について書きました。「人から人に」お金を送金する場合の為替について書いたので、ここでは「国から人に」また「人から国に」お金を送金する場合について書きます。

 

人(民間)と国の為替取引

国から人にお金を送金する場合も、人から国にお金を送金する場合も、「為替(内国為替)」の仕組みが使われます。

国から人に送金されるお金とは「社会保障費」「公共事業の請負業者への支払い」「公務員の給料」などです。人から国に送金されるお金とは「税金」などです。

この場合も、銀行などの金融機関が、国の代わりに「受け取ったり」「立て替えて支払ったり」することになります。そしてあとで、その金融機関と政府がそれぞれ中央銀行に持っている当座預金(日銀当座預金と政府預金)の口座のあいだで、その金額分を振り替えます。(次の図は、Bさんが税金を収めた場合です)

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実際には、銀行などの金融機関は1日のうちに何件も、国の代わりに「受け取ったり」「立て替えて支払ったり」して、お金が出入りします。

そして最終的に(1日のうちのある時点で)、よけいに受け取っているか、よけいに立て替えていることになります。

その金額分を、その金融機関の日銀当座預金と政府預金の口座のあいだで振り替えて決済します。(立て替えてもらったお金を支払って、取り引きを完了します)


間違いがあれば、指摘していただけると嬉しいです。


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